傾斜路での台車の扱い
傾斜路で積荷のため台車のハンドルから手を離すと勝手に下へ動き出し、一人で積荷作業ができなくなります。市販されている台車の多くがストッパーが付いていないため危険です。このことを心得て2人で作業するか、ストッパー付きの台車を使用しなければなりません。
傾斜路では台車に荷物を載せた反動で始動抵抗を減少させ転がることが考えられます。この場合、始動抵抗と言うより走行抵抗(一般に始動抵抗>走行抵抗) と言うことで検討しなければなりません。つまり抵抗が少なく動きやすく保持しにくいこと前提に安全作業をしなければなりません。
傾斜路の積荷作業は、ストッパー、二人作業など何らかの方法で台車を保持しながら行わなければなりません。
たとえ積荷作業が完了した時、ストッパーなどの保持を解除し、いざ運搬しようとした時、台車を支えるのがやっとで動かすことができない場合があります。動かすことができても操作ができず思わぬ方向に行き何かに追突する可能性もあります。
製造責任者
このように最悪条件を考えて傾斜路では台車を扱う必要があります。できれば傾斜路を回避して運びたいものです。